2019年03月25日

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第1828例会

 

 

場所:リーガロイヤルホテル広島

ゲスト卓和「農・食・康 玄米メソッド」

 

 

 

 

卓話者:株式会社西日本メディカル 
瀬戸内まいふぁーむ事業部 部長 高内 実 氏

 

 『無為自然』この言葉を始めて耳にしたが、今から22年前(1997年)の夏、自然農法のパイオニア福岡正信先生の圃場でした。『自然に勝るものなし』この言葉に衝撃を受け、さらにその独創的な農法、畑や田圃の様子を目の当たりにし、更なる感動が体の奥を突き抜けました。
 その後も川口由一先生、中川原敏雄先生など数多くの自然農法の先駆者と出会い、その考え方、農法の違い、矛盾、独創性に悩み、失敗を繰り返していくうちに、それぞれの農法には最初に聴いた『無為自然』の考えが根底にあり、全てに、『私たちは生かされている』という真理が潜んでいることを知るに至ります。 
 それ以来試行錯誤を繰り返し、今年で『自然菜園上:かむながら』は18年目を迎えます。無農薬・無肥料・無除草剤の自然栽培で一反(300坪)の圃場に60種類の野菜と陸稲農法(水田ではなく畑作で米を栽培する)の米を育てます。この面積があれば4人家族が一年、自給自足で充分食べていける農作物が手に入ります。
 また昨今は核家族でありながら家族間の関係が希薄で見ている方向がバラバラ(お父さんはパソコン、お母さんはスマホ、子供たちはゲームなど)という事も少なくありません。しかし家族での自然栽培はナスビを栽培している時は、全員の視線がナスビに、夕飯時のおかずに自分たちが栽培した『焼きナスビ』が出てくるとそれだけで、最高の御馳走となり会話の尽きない食卓となるのです。このように家族の向き合う方向が『農』を通して一つになる。これも『無為自然』の功力ではないかと考えるのです。
 
【自然菜園:かむながらにようこそ】
 では、自然農法とは具体的どんなものなのかを、お話いたします。
近代農業では、虫や雑草は農作物を弱らせてしまうという考え方です。そこに効率的に対応するために、農薬や除草剤、化学肥料、有機肥料が登場するのです。でも、自然界に存在する昆虫や植物が本当に人間を困らそうとして、農作物を食い荒らしたり、雑草だらけにして農作物を弱らせているのでしょうか?
 草は雑草とよばれ、「早めに除草しないと、農作物の養分を吸い取り、野菜がまけてしまう。」これが農家でも家庭菜園でも常識になっている考え方です。
 しかし自然栽培の世界では、草は抜き取らず、刈って敷いて、草の命を全うさせ、草と野菜をともに育てます。いろいろな草とともに、微生物や昆虫など、多くの生き物も増え、病虫害も気にならなくなります。しかも無尽蔵に生えてくる草たちのおかげで、耕さずとも、また肥料を施さずとも、無農薬でおいしい野菜が育つようになってきます。
 しかし、昔からある在来の野菜は、フキ、ダイコン、カブ、ゴボウ、ニンジンぐらいで、現在の日本でつくられている野菜の多くは明治以降に気候風土や土が違う外国から入ってきました。しかも今の野菜の品種は、農薬や化学肥料で骨抜きにされ、人の手を借りなければ、育ちません。自然栽培では放任栽培ではなく、人が少し手を加えてできた『里山』のように、自然と共に手を取り合いながら作物を育みます。

 

 

 

 

 

 



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